AI議事録自動作成ツールおすすめ15選!業務効率を劇的に改善

会議後の議事録作成に追われ、本来の業務が後回しになっていませんか。「あの発言、誰が言ったんだっけ?」と録音を聞き返す作業に、うんざりしている方も多いかもしれません。その議事録作成に費やす時間は、本来もっと創造的な仕事に使えるはずの大切な時間です。

自己流でツールを導入してみたものの、文字起こしの精度が低くて手直しのほうが大変…という声もよく聞きます。そんな悩みを解決するのが、AI(人工知能)を活用した議事録作成ツールです。AIの力を借りれば、面倒な文字起こし作業を自動化し、業務効率を劇的に向上させることが可能になります。

この記事では、AI議事録ツールの基本から無料・有料ツールの違い、精度を上げる具体的なコツ、そして見落としがちなセキュリティの注意点までわかりやすく解説。

執筆しているのは、これまで4,000人以上にAI研修を行い、企業のDX推進を支援してきたAIの専門家です。AI文字起こしツール『Notta』アンバサダーとしての知見も活かし、実務で本当に役立つ情報だけを厳選しました。

この記事を最後まで読めば、AI議事録ツールに関する疑問が解消するだけでなく、あなたの会社やチームに最適なツールを選び、明日から生産性を向上させるための具体的な第一歩が踏み出せるでしょう。

記事監修者

AI研修実績4,000名超え

久保田 亮-株式会社メイカヒット代表

【経歴・実績】
・4,000人以上へのAI研修実績
・マーケターとしての取引企業200社以上
・マーケティング/広報顧問累計6社
・自社メディアでの販売実績10億円以上
・Webスクールメイカラ主宰

Notta公式アンバサダー

田中 凌平-株式会社メイカヒット代表

【経歴・実績】
・Notta公式アンバサアダー
・AIを活用し生産性300%向上
・日本インタビュー協会認定インタビュアー
・年間150名以上の取材実績
・ラグジュアリーブランドで5年勤務

全国/オンライン研修も可能なAI研修

目次

AI議事録自動作成ツールとは

AI議事録自動作成ツールとは、人工知能(AI)の音声認識技術を活用して、会議や打ち合わせの音声を自動でテキスト化し、議事録を作成するソフトウェアです。従来の手作業による議事録作成と比較して、大幅な時間短縮と精度向上を実現できます。

これらのツールが注目される理由は、議事録作成にかかる工数の削減にあります。従来の手作業では会議の内容を聞き返しながらテキスト化する必要があり、相当な時間を要していました。しかし、AI議事録ツールであれば、リアルタイムでの文字起こしが可能となっています。

4,000人以上にAI研修を実施してきた経験からお伝えすると、特に中小企業では議事録作成が若手社員の負担となっているケースが多く見受けられます。AI議事録ツールの導入により、これらの課題を解決し、本来の業務に集中できる環境を整備することが可能です。

実際に弊社でもAI文字起こしツール『Notta』のアンバサダーとして活用しており、議事録作成の生産性を300%向上させることができました。現在では話者識別機能や自動要約機能を搭載したツールも登場し、単純な文字起こしを超えた高度な議事録作成が実現されています。

おすすめAI議事録自動作成ツール15選【比較表付き】

本章では、日本市場での実利用データに基づいて厳選したAI議事録自動作成ツール15選をご紹介いたします。弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験と、実際の導入実績を踏まえて評価しました。

選定基準は、日本語音声認識精度、導入実績、使いやすさ、コストパフォーマンスの4つの観点から総合的に判断しています。特に日本企業での実用性を重視し、机上の理論ではなく実際のビジネス現場で効果を発揮するツールのみを厳選いたしました。

企業規模や予算に応じて最適なツールが異なるため、大企業向け・中小企業向け・スタートアップ向けの3つのカテゴリーに分けてもご紹介しています。Nottaアンバサダーとしての経験も活かし、実務に役立つ情報をお届けします。

【実利用優先度ランキング】日本市場での総合評価トップ15

以下のランキングは、公式発表データと確実なソース情報のみに基づいて順位付けを行っています。虚偽の情報を完全に排除し、日本市場での実際の利用状況を正確に反映した結果です。

特に上位の5つは、中小企業向けAIリスキリング研修やDXコンサルティングの現場でも活用されている実績があります。

1位:Notta|AI議事録ツールのトップランナー

NottaはAIを活用した議事録ツールとして、ビジネスシーンで活躍します。

リアルタイム文字起こしやAI要約機能で、会議の記録を効率化。公式サイトによると、58言語の文字起こしと41言語の翻訳に対応し、グローバルな利用が可能です。

当社はNottaアンバサダーとして活用し、議事録作成の生産性を向上させました。
公式サイト:https://www.notta.ai/

2位:Microsoft Teams|導入済み企業は安心感抜群

Microsoft Teamsは、Microsoft 365のコラボレーションハブとして数百万の組織で利用されている企業向けコミュニケーションプラットフォームです。チャット、ビデオ会議、ファイル共有を統合し、多くの企業で既に導入実績があります。

議事録作成に関しては、Microsoft 365またはTeams Premiumの有料ライセンスで会議録画と文字起こし機能が利用可能となっています。録画はMicrosoft Streamに保存され、トランスクリプトは参加者全員で共有できる仕組みです。

既存のMicrosoft 365環境がある企業では、新規ツールのセキュリティ審査や社内承認プロセスが簡略化できるメリットがあります。ただし、Nottaのような専用議事録ツールと比較すると、日本語の音声認識精度や自動要約機能で制限があるのが現状です。

公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/

3位:スマート書記|6,000社以上導入、ISO27001認証

スマート書記は、6,000社以上の企業が利用するAI議事録ツールです(※2025年6月現在)。ISO27001認証を取得しているため、セキュリティを重視する大企業や自治体での採用が進んでいます。

このツールが高く評価される理由は、90%以上の高精度な音声認識技術にあります。特許取得済みの独自アルゴリズムにより、固有名詞や社内用語を正確に認識可能です。

さらに「えー」などのフィラー(無意味な音)を最大99%カットする機能も搭載。セキュリティ面では、多要素認証(MFA)やIPアドレス制限を標準装備しており、データはAES256暗号化により保護されています。機密性の高い会議でも安心して利用できる設計です。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、セキュリティ要件が厳しい企業には最適な選択肢と評価しています。企業でのAI活用をお考えの方は、AI導入の進め方もご参考ください。

公式サイト:https://www.smartshoki.com/

4位:Googleドキュメント|Workspace普及率による導入しやすさ

Googleドキュメントは、Google Workspaceの文書作成ツールで、音声入力機能を活用した議事録作成が可能です。個人利用なら無料で利用でき、既存のWorkspace環境を活用できるため、導入ハードルが極めて低いという特徴があります。

Googleドキュメントが評価される理由は、追加契約なしで音声入力による文字起こしができる点にあります。Google Workspaceを既に導入している企業では、新たなツール契約や社内承認プロセスを経ることなく、即座に議事録作成の効率化が図れるでしょう。

ただし、専用の議事録ツールではないため、話者識別機能や自動要約機能は搭載されていません。基本的な音声入力機能のみとなるため、簡易的な議事録作成や専用ツール導入前の検証用途に適しています。

※企業向けGoogle Workspaceは有料プラン(月額680円/ユーザー~)が必要です(※2025年6月現在)

公式サイト:https://docs.google.com/

5位:ChatGPT|テキスト要約に活用可、議事録専用性は限定的

ChatGPTはOpenAIが開発した対話型AIツールで、文字起こし済みのテキストを高精度に要約・整理できる特徴があります。音声認識機能は搭載されていませんが、議事録の後処理として非常に有効で、プロンプト(指示文)によるカスタマイズ性の高さが魅力です。

ChatGPTが評価される理由は「会議の要点を箇条書きで要約」「ToDoリストを作成」といった指示により、多様な議事録形式に対応できる点にあります。参加者別の発言整理や重要ポイントの抽出など、議事録の品質向上に大きく貢献可能です。

ただし、議事録作成の専用ツールではないため、音声からテキスト化する段階ではZoomやNottaなど別のツールとの組み合わせが必要になります。無料プランでは4,096トークンの制限があるため、長時間の会議では有料プラン(月額20ドル)の検討が必要でしょう。

公式サイト:https://chat.openai.com/

6位:RIMO Voice|日本語特化エンジン

RIMO Voiceは日本語特化の自然言語処理技術を使用したAI議事録ツールです。1時間の音声を約5分で文字起こしできる高速処理能力が特徴となっています。

RIMO Voiceが評価される理由は、日本語環境での使いやすさに重点をおいて開発されている点にあります。敬語や文脈におうじた漢字・カタカナの使用、句読点の自動配置により自然な日本語を生成。固有名詞や業界用語は辞書登録で対応でき、UIも日本語に最適化されているのが魅力でしょう。

Zoom・Teams・Google Meetとの連携にも対応し、リアルタイム文字起こし機能により会議中に即座にテキスト化がおこなわれる仕組みとなっています。ただし、主に日本語に対応した設計のため、国際会議や多言語での利用には制約があります。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、日本語での会議が中心の企業には適した選択肢と評価しています。

公式サイト:https://rimo.app/

7位:AutoMemo|14万アカウント、ハード+クラウドの独自性

AutoMemoは88gの専用ボイスレコーダーとクラウドサービスを組み合わせたハイブリッド型のAI議事録ツールです。アカウント数140,000突破、1,700社が導入(ソースネクスト調べ/2024年5月時点)の実績を誇り、オフライン会議に最適化された独自のアプローチで議事録作成を効率化しています。

AutoMemoが評価される理由は、98.9%の高精度文字起こし(OpenAI Whisper採用)とオフライン録音の強みにあります。専用ボイスレコーダーで録音した音声を、Wi-Fi接続後にクラウド上のAIが自動で文字起こし(録音時間の約1/3で完了)する仕組みにより、通信環境に左右されない議事録作成が可能です。4,000人以上へのAI研修経験から、出張の多い営業職や外出先での商談記録に特に有効だと評価しています。

料金体系は毎月1時間まで無料で文字起こしができ、超過分は月額1,480円/30時間のプランで対応できます(※2025年6月現在)。専用ボイスレコーダーの初期投資(19,800円〜)は必要ですが、オフライン録音のメリットを考慮すれば投資価値があるでしょう。企業でのAI活用をお考えの方は、AI導入の進め方コスパ最強のAI課金戦略も併せてご参考ください。

ただし、録音から文字起こし完了まで録音時間の約1/3の処理時間が必要な点は、リアルタイム性を重視する会議では制約となります。通信環境が安定している場合は、他の専用ツールとの使い分けが効果的でしょう。

公式サイト:https://automemo.com/

8位:AI議事録取れる君|1,500社導入、初心者向けUI

AI議事録取れる君は、株式会社ALMが提供するブラウザベースのAI議事録ツールです。1,500社以上の導入実績(ALM公式/2024年10月時点)を誇り、初心者でも簡単に使えるシンプルなUIが最大の特徴となっています。

AI議事録取れる君が評価される理由は、直感的な操作性と月額980円(税別)〜という低価格にあります。Zoom・Teams・Google Meetとの連携やリアルタイム文字起こし、AI自動要約機能を提供し、ブラウザで完結するためソフトのインストールが不要です。4,000人以上へのAI研修経験から、AIツール初心者や中小企業での導入に最適だと評価しています。

スケジュール連携によるフルオート機能では会議開始から議事録作成まで自動化でき、14日間の無料トライアルも利用可能です。企業でのAI活用をお考えの方は、AI導入の進め方をご参考ください。

ただし、テンプレート変更機能は開発中で、Teams連携は一般法人向けMicrosoft 365に限定される制約があります。

公式サイト:https://symphonict.nesic.co.jp/aigijirokutoreru/

9位:toruno|リコー製、無料プランでコスパ最強

torunoはリコーが提供する会議まるごと記録サービスです。無料プランでは累計3時間まで利用でき「文字起こし+録音+画面キャプチャ」の3つの機能を同時に利用できるため、コストパフォーマンスの高さが最大の魅力となっています。

torunoが評価される理由は、大手企業リコーが開発した信頼性と独自の画面キャプチャ機能にあります。アドバンスト・メディア社の音声認識エンジン「AmiVoice」を採用し、会議中の発言をリアルタイムでテキスト化するとともに、30秒に1度自動で画面を撮影して時系列で保存するのです。これにより、どの資料でどのような話し合いが行われたかを後から確認できるでしょう。

4,000人以上へのAI研修経験から、予算を抑えて議事録作成を効率化したい中小企業に特に適していると評価しています。1クリックで記録開始でき、URL共有による情報共有も可能なため、初心者でも簡単に利用できます。

ただし、WindowsのPCでのみ利用可能で、Macやスマートフォンでは使用できない制約があります。また、CSVまたはTXT形式での出力に限定されるため、Word形式の議事録が必要な場合は別途編集作業が必要でしょう。

公式サイト:https://toruno.biz/

10位:AmiVoice ScribeAssist|高い導入実績、医療・法務特化

AmiVoice ScribeAssistは、音声認識市場5年連続売上シェアNo.1の株式会社アドバンスト・メディアが提供するAI議事録作成ツールです。みずほ証券25部署以上での導入をはじめ、金融機関、中央省庁で広く採用され、特に「医療」「議会」「法務」「英語」の専門辞書を搭載しています。

AmiVoice ScribeAssistの強みは、オフライン環境での利用が可能なセキュリティの高さと専門分野への対応力にあります。インターネット接続なしで動作するスタンドアローン型のため、機密情報を扱う会議でも安心です。4,000人以上へのAI研修経験から、セキュリティを重視する医療機関や法務事務所に特に適していると評価しています。

Azure OpenAI Service連携によるAI要約機能やワンクリックでのタグ付け機能により、専門性の高い議事録作成を効率化できるでしょう。ただし、定額制でオープン価格のため導入コストが比較的高く、Windows専用でMacやLinuxには対応していない制約があります。

公式サイト:https://www.advanced-media.co.jp/lp/scribeassist/

11位:YOMEL|月間15万会議、ワンクリック操作の手軽さ

YOMELは、株式会社PKSHA Infinity(旧アーニーMLG)が提供するAI議事録作成ツールです。月間利用数15万会議の実績を持ち、ワンクリックで全発言をテキスト化できる手軽さが最大の特徴となっています。

YOMELの強みは、独自開発した高精度パーソナライズド音声解析AI「Olaris」と直感的な操作性にあります。会議開始時にYOMELボタンを1クリックするだけで、対面・オンライン会議問わず全発言を自動でテキスト化し、独自の声紋認証技術により話者を自動で識別・分離する仕組みです。会議後はワンクリックで議事録が完成し(環境により9割〜10割の完成度)、従来の議事録作成時間を大幅に削減できるでしょう。

4,000人以上へのAI研修経験から、操作の簡単さを重視する企業や議事録作成の工数削減を急ぎたい組織に特に適していると評価しています。議事録ブックマーク機能により会議中の重要発言をアジェンダごとに整理でき、Azure OpenAI連携の自動要約機能で効率的な議事録作成を実現できます。

公式サイト:https://ai.yomel.co/gijiroku

12位:文字起こしさん|100言語対応、料金体系の分かりやすさ

文字起こしさんは、株式会社さんが提供するアップロード型のAI文字起こしサービスです。約100言語に対応し、月額1,100円からの分かりやすい料金体系が最大の特徴となっています。1分あたり約1.83円~3.67円という手頃な価格で、個人事業主から中小企業まで幅広く利用されています。

文字起こしさんの魅力は、PerfectVoice(Google基盤)による高精度な多言語対応にあります。音声・動画・画像・PDFファイルをアップロードするだけの簡単操作で、数分でテキスト化が完了するため、導入ハードルが極めて低いのです。医療・IT・介護などの専門用語にも対応し、字幕ファイル作成機能やAI要約機能も搭載されています。

4,000人以上へのAI研修経験から、コストを重視する個人事業主や中小企業に特に適していると評価しています。毎日10分まで無料で利用でき、導入前の検証もしやすいでしょう。企業でのAI活用をお考えの方は、AI導入の進め方をご参考ください。

ただし、リアルタイム文字起こしには対応しておらず、会議中の即座な議事録作成には向いていません。

公式サイト:https://mojiokoshi3.com/ja/

13位:Otter.ai|グローバル実績、日本語対応は発展途上

Otter.aiは、アメリカのシリコンバレーを拠点とするOtter.ai社が開発した英語音声に特化したAI議事録ツールです。欧米を中心に100万人以上のユーザーを獲得し、ZoomやDropbox、教育機関のUCLAなどでの採用実績を誇っています。

無料プランでは月600分までの文字起こしが可能(Pricing | Otter.ai)で、有料版のProプランは月額16.99ドル(※2025年6月現在)となっています。リアルタイム文字起こしや話者識別機能、Zoom・Google Meet連携など、英語会議に特化した機能は充実しているのが特徴です。

ただし、現在は英語音声のみの対応で日本語には対応していません。2020年にNTTドコモとの協業が発表され日本語対応への期待が高まりましたが、2025年6月時点でも実現されていない状況です。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、国際会議や英語学習での活用には適していますが、日本語での会議が中心の企業には実用性に限界があると評価しています。日本企業での本格的な議事録作成には代替案の検討が必要でしょう。

英語以外の議事録ツールをお探しの企業は、AI導入の進め方ガイド2025年版AI活用トレンドもぜひご参考ください。

公式サイト:https://otter.ai/

14位:Group Transcribe|iOS限定、機能制限あり

Group Transcribeは、Microsoft Garageプロジェクトとして開発されたiOS専用のAI議事録ツールです。2021年3月にリリースされ、80以上のロケールで多言語対応しており、複数デバイスを使った独特な文字起こし機能が特徴となります。

完全無料で利用でき、QRコード読み取りやBluetooth接続で簡単に会議参加が可能です。各参加者のiPhoneマイクを活用することで話者識別精度を向上させ、リアルタイム翻訳機能も搭載。日本語音声の認識・翻訳にも対応しており、多言語会議に適した設計となっています。

ただし、iOS版のみの提供でAndroid端末では利用できない制約があります。また実験的プロジェクトのため将来的にサービス終了のリスクもあり、実際に現在はMicrosoft Translatorアプリに機能が統合されています。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、デバイス制限により実用性は限定的と評価。短時間の対面会議には適していますが、本格的な議事録作成には制約が多いでしょう。

公式サイト:https://www.microsoft.com/en-us/garage/profiles/group-transcribe/

15位:Texta|ブラウザ型、機能特化型ツール

Textaは株式会社Lightblue Technologyが開発した日本初のWeb会議向け議事録作成支援ツールです。Chromeブラウザ上で動作するため、インストール不要ですぐに利用を開始できるのが特徴となります。

無料プランではリアルタイム文字起こしとダウンロード機能を利用でき、有料プランは月額1,100円(税込)で音声ファイルからの文字起こし機能が追加されます。Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsに対応し、リアルタイム文字起こしやAI議事録生成、翻訳機能を搭載。データはAES256で暗号化され、24時間で自動削除されるセキュリティ設計となっています。

ただし、話者識別機能が非搭載で、イヤホン使用時には仮想ミキサー(Voicemeeter Banana)が必要になる制約があります。また、音声ファイルからの文字起こし精度は環境に依存し、Google音声認識の限界から課題も指摘されています。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、Web会議特化型としては手軽さに価値があるものの、本格的な議事録作成には機能不足と評価。ブラウザベースでの導入しやすさを重視する場合には選択肢となるでしょう。

公式サイト:https://texta.cloud/

【企業規模別】最適ツール選択ガイド

AI議事録ツールの選択は、企業規模によって重視すべきポイントが大きく異なります。大企業ではセキュリティと実績、中小企業ではコストパフォーマンスと使いやすさ、スタートアップでは無料枠と柔軟性がそれぞれ重要な判断基準となるためです。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、企業規模に応じた最適解をご提案いたします。大企業では情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証取得ツールが必須となり、中小企業では月額数千円で導入できるツールが現実的な選択肢です。

AI文字起こしツール『Notta』アンバサダーとして実感するのは、規模に合わない選択が失敗の原因となるケースが多いということ。自社のDX推進や実務でAIを活用し業績成長を実現した知見をもとに、AI導入の進め方と合わせて、企業規模別の最適解をご紹介します。

大企業向けベスト5【セキュリティ・実績重視】

大企業でのAI議事録ツール導入では、セキュリティ基準の厳格さと豊富な導入実績が選定の決め手となります。機密情報を扱う会議が多いため、ISO27001認証取得やデータ暗号化などの高度なセキュリティ機能が必須となるためです。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、大企業では単なる機能性よりも信頼性が重視される傾向が強いと実感しています。情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得したツールや、上場企業での導入実績が豊富なサービスが高く評価されています。

具体的には、スマート書記の6,000社以上導入実績やNottaの最大98.86%精度(※環境依存)といった数値的根拠が重要視されます。AI文字起こしツール『Notta』アンバサダーとして、大企業ではAI導入の進め方を慎重に検討し、段階的な導入が成功の鍵となることをお伝えしています。

コスト面では月額数万円でも投資対効果が見込めれば積極的に採用される傾向にあり、議事録作成時間の削減によるROI(投資対効果)を重視した判断が行われています。

1位:Notta|98.86%精度、58言語対応の万能性

Nottaは高精度な音声認識技術と多言語対応により、大企業の厳格な要求に応える万能型AI議事録ツールです。最大98.86%の音声認識精度(※環境依存)と58言語の文字起こし、41言語の翻訳対応により、グローバル企業の多様な会議形態に対応できるためです。

ISO27001(2023年9月取得)とSOC2 Type2(2023年2月取得)認証を取得し、エンタープライズレベルのセキュリティを確保しています。AES256暗号化によるデータ保護やGDPR準拠により、機密性の高い会議でも安心して利用可能です。みずほ証券をはじめとする上場企業での導入実績から、大企業での信頼性は抜群と言えるでしょう。

AI文字起こしツール『Notta』アンバサダーとして実際に生産性を300%向上させた経験から、特に国際会議や複雑な専門用語を含む会議での性能の高さを実感。ユーザー辞書機能により、医療やIT分野の専門用語も高精度に認識できます。

弊社が4,000人以上に実施してきたAI研修でも、大企業の導入事例として最も多く紹介しているツールです。

公式サイト:https://www.notta.ai/

2位:スマート書記|ISO27001認証、6,000社の信頼実績

スマート書記は累計6,000社以上の企業が利用し、ISO27001・ISO27017認証を取得した信頼性の高いAI議事録ツールです(※2025年6月現在)。大企業や自治体での導入が進んでいる理由は、90%以上の高精度な文字起こし技術と、厳格なセキュリティ基準にあります。

特許取得済みの独自アルゴリズムにより、固有名詞や社内用語を正確に認識し、「えー」などのフィラー(無意味な音)を最大99%カットする機能も搭載。セキュリティ面では、多要素認証(MFA)やIPアドレス制限を標準装備し、データはAES256暗号化により保護されているため、機密性の高い会議でも安心して利用可能です。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、セキュリティ要件が厳しい企業には最適な選択肢と評価しています。14日間無料トライアルで効果を確認できるのも魅力でしょう。

公式サイト:https://www.smartshoki.com/

3位:AmiVoice ScribeAssist|オフライン対応、専門用語カスタマイズ

AmiVoice ScribeAssistは音声認識市場5年連続売上シェアNo.1の株式会社アドバンスト・メディアが提供するAI議事録ツールです。最大の特徴は、インターネット接続なしで動作するオフライン対応により、機密情報を扱う会議でも安心して利用できる点にあります。

みずほ証券25部署以上での導入をはじめ、金融機関や中央省庁、自治体866件で広く採用されており「医療」「議会」「法務」「英語」の専門辞書を搭載しています。業界用語や固有名詞を事前登録することで認識精度が向上し、Azure OpenAI Service(GPT-4o)連携によるAI要約機能も利用可能です。データは学習に使用されないため、機密性を重視する組織でも安心でしょう。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、ISO27001・ISO27017認証を取得したセキュリティの高さで、医療機関や法務事務所に特に適していると評価しています。30日間無料トライアルで効果を確認できますが、Windows専用でMacやLinuxには対応していない制約があります。

公式サイト:https://voxt-one.advanced-media.co.jp/service/scribeassist/

4位:AI議事録取れる君|月額1,078円〜、コストと機能のバランス

AI議事録取れる君は、株式会社ALMが提供する1,500社以上の導入実績を誇るAI議事録ツールです。最大の魅力は、月額1,078円(税込)から利用できる低価格な料金設定と、AI自動要約機能を搭載している点にあります。

Zoom・Teams・Google Meetとの連携やリアルタイム文字起こし、90以上の国と地域に対応した多言語翻訳機能(16言語対応)を備えており、専門用語や固有名詞の事前登録により認識精度の向上も可能です。スケジュール連携によるフルオート機能では、会議開始から議事録作成まで自動化でき、ISO27001認証により安全性も確保されています。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、コストを抑えながら本格的なAI議事録機能を求める中小企業に特に適していると評価しています。14日間無料トライアルで効果を確認できますが、Microsoft Teams連携は一般法人向けMicrosoft 365に限定される制約があります。

公式サイト:https://gijirokukun.com/

5位:RIMO Voice|日本語特化エンジン、高速処理が強み

多くのAI議事録ツールが海外製で英語ベースの技術を日本語に適用している中、日本語の複雑さ(敬語、方言、話し言葉の表現)に対応しきれていないケースが少なくありません。そんな課題を解決するのがRIMO Voiceです。

Rimo合同会社が提供するRIMO Voiceは、日本語に特化した自然言語処理技術「Olaris」を採用し、句読点を含めた自然な日本語での文字起こしを実現しています。1時間の音声データを約5分で処理する高速性能により、従来2〜3時間かかっていた作業を大幅に短縮可能です。

個人向けプランは30秒24.2円(税込)という明確な料金体系で、パーソルホールディングスや翔泳社での導入実績があり、Zoom・Teams・Google Meet連携はもちろん、YouTube URLからの直接文字起こしにも対応しています。

公式サイト:https://rimo.app/

中小企業向けベスト5【コスパ・使いやすさ重視】

中小企業では「高額なライセンス費用」「複雑な操作方法」が議事録ツール導入の大きな障壁となっています。限られた予算と人材で最大の効果を得るには、コストパフォーマンスと使いやすさのバランスが重要です。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、月額数千円から始められる料金設定、直感的に操作できるシンプルなUI、専門知識不要の導入プロセスを重視した選定を行いました。自社のDX推進や実務でAIを活用し業績成長を実現した知見をもとに、「小さく始めて大きく育てる」ことができる現実的な選択肢をご紹介します。

1位:toruno|リコー製、無料プラン+画面キャプチャ機能

torunoは株式会社リコーが提供する会議まるごと記録サービスで、中小企業にとって最も導入しやすいAI議事録ツールです。最大の魅力は、累計3時間まで完全無料で利用できる無料プランの存在にあります。

独自の画面キャプチャ機能により、30秒に1度自動で画面を撮影し、音声・テキストと時系列で保存するため、どの資料でどのような話し合いが行われたかを後から確認可能です。音声認識エンジンにはアドバンスト・メディア社の「AmiVoice」を採用し、ワンクリックで記録開始できるシンプルな操作性を実現。ユーザー辞書機能で専門用語の登録も可能で、ブックマーク機能により重要発言をタグ付けできます。

法人プランでは1時間あたり330円(税込)という低価格を実現し、データは暗号化で安全に保護されています。弊社が中小企業向けにAIリスキリング研修やDXコンサルティングを提供する中で、予算を抑えて議事録作成を効率化したい企業に特に適していると評価。ただし、WindowsのPCでのみ利用可能で、出力形式がCSVまたはTXTに限定される点にご注意ください。AI導入時の費用対策としてAI導入の補助金活用もおすすめです。

公式サイト:https://toruno.biz/

2位:AutoMemo|初期投資のみ、ランニングコスト最小

AutoMemoは88gの専用ボイスレコーダーとクラウドサービスを組み合わせたハイブリッド型のAI議事録ツールで、ランニングコストを極限まで抑えたい中小企業に最適な選択肢です。アカウント数140,000突破、1,700社が導入という実績を誇り(ソースネクスト調べ/2024年5月時点)、他のツールとは一線を画すコスト構造が最大の特徴となります。

98.9%の高精度文字起こし(OpenAI Whisper採用)とオフライン録音の強みにより、通信環境に左右されない議事録作成が可能です。専用ボイスレコーダーで録音した音声を、Wi-Fi接続後にクラウド上のAIが自動で文字起こし(録音時間の約1/3で完了)する仕組みにより、出張の多い営業職や外出先での商談記録に特に有効でしょう。

料金体系は毎月1時間まで無料で文字起こしができ、超過分は月額1,480円(税込)/30時間のプランで対応できます。専用ボイスレコーダーの初期投資(税込13,860円〜)は必要ですが、長期的な運用コストを考慮すれば投資価値があります。弊社が中小企業向けにAIリスキリング研修やDXコンサルティングを提供してきた経験から、通信環境が不安定な場所での会議が多い企業におすすめです。効果的なAI活用方法を検討中の方はあわせてご参考ください。

公式サイト:https://automemo.com/

3位:YOMEL|ワンクリック操作、月間15万会議の実績

YOMELは株式会社PKSHA Infinity(旧アーニーMLG)が提供するAI議事録ツールで、月間15万会議で利用される確かな実績を誇ります。最大の特徴は、独自開発した高精度パーソナライズド音声解析AI「Olaris」と、ワンクリックで全発言をテキスト化できる直感的な操作性にあります。

会議開始時にYOMELボタンを1クリックするだけで、対面・オンライン会議問わず全発言を自動でテキスト化し、独自の声紋認証技術により話者を自動で識別・分離する仕組みです。会議後はワンクリックで議事録が完成し(環境により9割〜10割の完成度)、従来の議事録作成時間を大幅に削減できます。Azure OpenAI連携の自動要約機能や議事録ブックマーク機能により、アジェンダごとに重要発言を整理することも可能です。

弊社が中小企業向けにAIリスキリング研修やDXコンサルティングを提供する中で、操作の簡単さを重視する企業や議事録作成の工数削減を急ぎたい組織に特に適していると評価しています。PKSHAグループとの連携により技術力がさらに強化され、信頼性も向上しました。企業での導入をお考えの方はAI導入時のポイントもあわせてご確認ください。

公式サイト:https://ai.yomel.co/gijiroku

4位:tl;dv|無料プランで高機能、話者識別対応

tl;dvは無料プランから利用できるAI議事録ツールで、スタートアップや中小企業に最適な選択肢といえるでしょう。最大の魅力は、無料プランでも話者識別機能を備えており、会議参加者の発言を自動で整理できることです。

リアルタイム文字起こし機能と30言語以上の翻訳対応により、国際的なコミュニケーションでも活躍します。Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsとの連携もスムーズで、ブラウザベースで動作するため追加インストールの手間がかかりません。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、特に予算が限られた組織で議事録作成が若手社員の負担になっているケースに有効だと感じています。tl;dvのような無料ツールの導入で、本来の業務に集中できる環境が整うのです。

無料プランではデータ保存期間に制限があるため、長期的な管理には注意が必要になります。また、文字起こし精度は環境によって左右されるポイントも理解しておきましょう。

中小企業向けにAIリスキリング研修を提供してきた経験から、AI導入の費用対策も参考にしながら、効率的な会議運営を実現してみてはいかがでしょうか。

公式サイト:https://tldv.io/

5位:Googleドキュメント|既存環境活用、追加コスト不要

GoogleドキュメントはGoogle Workspaceの文書作成ツールとして、音声入力機能による議事録作成ができます。最大の特徴は追加契約なしで即座に導入できる点で、100言語以上に対応した音声認識技術を活用できるのが魅力です。

個人利用なら無料で活用でき、企業向けGoogle Workspaceは月額748円(税込)/ユーザーから利用できます(※2025年6月現在)。Workspace導入済みの企業では、新たなツール契約や社内承認プロセスなしで議事録作成の効率化が可能になります。

AI文字起こしツール『Notta』アンバサダーとして実感するのは、まずは手元にあるツールから始めることの重要性です。4,000人以上のAI研修経験から、初期導入のハードルを下げることが普及の鍵だと考えています。

ただし、専用ツールではないため話者識別機能や自動要約機能は搭載されていません。基本的な文字起こし機能に限定されるため、簡易的な議事録作成や本格ツール導入前の検証に適しているでしょう。

公式サイト:https://docs.google.com/

スタートアップ向けベスト5【無料枠・柔軟性重視】

スタートアップ企業にとって、AI議事録ツール選びでは「無料枠の充実度」と「利用の柔軟性」が重要です。限られた予算で最大効果を得るため、初期コストを抑えつつ必要な機能を備えたツールが理想的といえるでしょう。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、「小さく始めて大きく育てる」アプローチが効果的だと実感しています。AI文字起こしツール『Notta』アンバサダーとして、成長に応じたスケーラビリティがあるツールこそが最適解だと考えます。

1位:Notta(フリープラン)|月120分無料、実用性抜群

Nottaのフリープランは、月120分の無料文字起こしで高い実用性を誇るAI議事録ツールです。58言語に対応し、環境によっては最大98.86%の認識精度を実現しています。フリープランでもリアルタイム文字起こしと話者識別機能が利用可能です。

シンプルなUI設計により、ITに詳しくないメンバーでも直感的に操作できるのが魅力です。会話ごとに3分、アップロードファイルは5分という制限はありますが、短時間のミーティングを複数回行うスタートアップに最適といえるでしょう。

AI文字起こしツール『Notta』アンバサダーとして、多くの企業で生産性向上を実現してきました。AI活用の基礎知識から始めて、効率的な導入方法も参考にしながら、まずは無料プランから始めてみてください。

公式サイト:https://www.notta.ai/

2位:Microsoft Teams|スタートアップ向け無料会議ツール

Microsoft Teamsの無料プランは、スタートアップ企業にとって効率的な会議管理ができるツールです。最大100人までの参加者で60分間の会議開催が可能で、無制限のチャットやファイル共有機能(2GB/ユーザー)を無料で利用できます。

Microsoft製品との連携性の高さが魅力で、Outlookカレンダーやクラウドストレージと統合できるため、既存のMicrosoft環境があれば導入障壁が低いのがポイントです。Microsoftアカウントがあれば、ブラウザ版なら追加ソフトのインストールなしで即座に利用開始できます。

中小企業向けにAIリスキリング研修を提供してきた経験から、多くのスタートアップに最初のコラボレーションツールとして推奨しています。ただし、録画や文字起こし機能は有料プラン(Business Basic以上)でのみ利用可能な点にご注意ください。

公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/

3位:tl;dv|無料プランで高機能AI議事録ツール

tl;dvは無料プランで利用できるAI議事録ツールで、スタートアップ企業に最適な選択肢です。話者識別機能とリアルタイム文字起こし機能を備え、30言語以上に対応しているため国際的な会議でも活躍します。

Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsと連携し、主にブラウザベースで動作するため導入が簡単です。会議の録画と自動文字起こしがワンクリックで行え、AI要約機能も利用できます(無料プランでは月10回まで)。

チャットボット導入支援やAI活用研修を通じて実感するのは、専用ツールならではの使いやすさです。無料プランにはAIノート10回、ファイルアップロード5回などの制限がありますが、多くのスタートアップには十分な機能を提供しています。

公式サイト:https://tldv.io/

4位:Otter.ai|月600分無料、グローバル実績

Otter.aiは月600分の無料文字起こしが可能なAI議事録ツールで、シリコンバレー発の高い実績を持っています。現在1,400万人以上のユーザーを獲得し、Zoom、Dropbox、UCLAなどの有名機関での採用実績があります。

英語を中心に、スペイン語やフランス語にも対応した文字起こし技術を持ち、話者識別機能やリアルタイム文字起こし、クラウド保存などの便利な機能が無料プランから利用できます。無料プランでは1会話30分までの制限があります。有料版のProプランは月額16.99ドル(年払いなら月額8.33ドル、※2025年6月現在)です。

自社のDX推進や実務でAIを活用してきた経験から、英語圏のビジネスでの信頼性の高さを実感しています。4,000人以上のAI研修を通じて、国際会議や英語学習の場で高い評価を得ているツールです。

公式サイト:https://otter.ai/

5位:ユーザーローカル|Web解析・テキスト分析に強み

ユーザーローカルは音声議事録システムを含む幅広いAIサービスを提供する日本企業です。同社のサービスはWeb解析やSNS分析、テキストマイニングが主力で、AIテクノロジーを活用したビジネス課題の解決に強みを持っています。

信頼性の高いサービスで、日本語に特化した自然言語処理技術を活用している点が特徴です。音声議事録システムについては詳細情報が限られていますが、他の製品同様に使いやすさを重視した設計と推測されます。

中小企業向けにAIリスキリング研修を提供してきた経験から、初めてのAI導入では専用性の高いツールから始めることをおすすめします。自社のDX推進では、目的に合わせたツール選定が重要でした。

AI活用を始めるなら効果的な導入方法をチェックし、まずは無料枠のある専用ツールから試してみることをおすすめします。

公式サイト:https://www.userlocal.jp/

AI議事録自動作成ツールの選び方7つのポイント

AI議事録ツールは数多く存在し、どれを選べば良いか迷ってしまう方も少なくありません。自社に合わないツールを導入してしまうと、かえって業務効率を下げてしまうリスクもあります。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から断言できるのは、成功するツール選びには明確な「基準」があるということです。ここでは、ツールの導入で失敗しないために、専門家の視点から本当に重要となる7つの選定ポイントを、PREP法を用いて分かりやすく解説します。

ポイント1:日本語音声の認識レベル

AI議事録ツール選びで最も重要なのは、日本語音声の認識精度です。なぜなら、文字起こしの精度が低いと、結局は手作業での修正に多くの時間を費やすことになり、ツール導入のメリットが半減してしまうからです。

特に、専門用語や社内独自の固有名詞、さらには微妙なニュアンスや同音異義語をどれだけ正確にテキスト化できるかが鍵となります。例えば、医療現場の「心不全(しんふぜん)」と「新不全」など、文脈を理解しないと正しい漢字変換は困難です。

弊社はNottaアンバサダーとして様々な環境でテストしてきましたが、マイクの性能や会議室の反響、発言の重なりといった外的要因が精度を大きく左右することを実感しています。

ポイント2:導入実績と企業規模適合性

自社の企業規模や業種に合った導入実績を持つツールを選ぶことが、失敗しないための近道です。大企業で求められる厳格なセキュリティ要件と、中小企業で重視されるコストパフォーマンスは、選ぶべきツールの方向性を大きく左右します。

大企業であれば、スマート書記(6,000社以上導入)やAmiVoice ScribeAssist(金融・官公庁で多数採用)のように、同規模の企業での豊富な導入実績があるツールが信頼性の面で安心です。一方、中小企業やスタートアップでは、torunoやNottaのフリープランのように低コストで始められるツールが現実的な選択肢となるでしょう。

弊社が中小企業向けにAIリスキリング研修を行う際も、まずは身の丈に合ったツールからスモールスタートすることを推奨しています。自社にフィットするツールの選定方法は、失敗しないAI導入の進め方の解説記事もあわせてご参考ください。

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ポイント3:Web会議ツール連携(Zoom/Teams対応)

現在主流のWeb会議ツール(Zoom、Microsoft Teams、Google Meet)とスムーズに連携できるかを確認することは必須です。連携機能がなければ、会議のたびに手動で録音ファイルをアップロードする必要があり、業務効率化の効果が大きく損なわれます。

重要なのは、単に「連携できる」という言葉だけでなく、「どのように連携するのか」という具体的な仕様を確認することです。例えば、Nottaやtl;dvは、会議に専用のボットを招待するだけで録画から文字起こしまでを自動で開始できます。これにより、主催者が参加し忘れた場合でも、議事録の取りこぼしを防ぐことが可能です。

自社のDX推進を成功させるためには、こうしたシームレスなツール連携が不可欠です。自社でメイン利用しているWeb会議システムとの相性を、無料トライアル期間中に必ずテストしましょう。

ポイント4:セキュリティレベル(ISO認証・オフライン対応)

機密情報を扱う会議で利用する場合、ツールのセキュリティレベルは最優先で確認すべき項目です。議事録には、未公開の決算情報や人事情報、顧客の個人情報など、万が一にも漏洩が許されない情報が含まれるためです。

セキュリティの高さを客観的に判断する指標として、「ISO/IEC 27001」(情報セキュリティ)や「SOC2」といった国際的な第三者認証の取得有無を確認しましょう。例えば、Nottaやスマート書記はこれらの認証を取得しており、データを暗号化して厳重に管理しているため、大企業でも安心して利用できます。

弊社がAI研修を実施してきた経験上、特に金融、医療、法務、自治体といった業界では、AmiVoice ScribeAssistのようにインターネットに接続せずに利用できるオフライン対応型ツールが強く求められます。自社のセキュリティポリシーに適合するかを事前に必ず確認してください。

ポイント5:料金体系と無料枠の実用性

料金体系が自社の利用頻度や予算に見合っているか、慎重に検討することが重要です。導入後に「想定外の追加費用が発生した」「必要な機能が上位プランでないと使えなかった」といった事態は避けなければなりません。

料金プランは、毎月の利用時間に応じた月額固定制や、使った分だけ支払う従量課金制など様々です。まずはNotta(月120分無料)やtoruno(累計3時間無料)のように、無料枠でも実用的な機能が試せるツールから始めるのがおすすめです。これにより、本格導入前にツールの価値を低リスクで評価できます。

また、AutoMemoのように専用デバイスを初期投資として購入し、月々のランニングコストを抑えるモデルもあります。コストをさらに抑えたい場合は、2024年最新のAI導入に活用できる補助金をチェックするのも有効な手段です。賢い投資判断のために、弊社が解説する費用対効果を最大化するAIツールの課金戦略もぜひご一読ください。

ポイント6:UI/UXの直感性と日本語対応

どんなに高機能なツールでも、操作が複雑で分かりにくければ社内に浸透せず、宝の持ち腐れとなってしまいます。導入効果を最大化するためには、ITリテラシーの高低にかかわらず、全社員が直感的に使えるシンプルなUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)であることが不可欠です。

YOMELの「ワンクリック操作」やAI議事録取れる君の「初心者向けUI」などは、まさに使いやすさを追求した設計の好例です。また、海外製のツールを検討する際は、管理画面やヘルプページ、サポート窓口が完全に日本語対応しているかを確認しましょう。中途半端な翻訳では、かえって混乱を招く可能性があります。

4,000人以上にAI研修を提供してきた経験から、UIが洗練されていないツールは利用率が伸び悩む傾向が顕著です。無料トライアルを活用し、実際に複数の社員に操作してもらい、フィードバックを集めることを強く推奨します。

ポイント7:サポート品質と導入後フォロー

ツールは導入して終わりではなく、全社で活用して初めて価値を生みます。そのため、トラブル発生時や活用方法に悩んだ際に、迅速かつ的確なサポートを受けられる体制が整っているかどうかが非常に重要です。

サポートの範囲は、メールやチャットのみの対応から、電話サポート、専任担当者による導入支援(オンボーディング)まで提供元によって様々です。特に法人プランを契約する場合は、操作説明会や活用促進セミナーの有無も確認すると良いでしょう。手厚いサポートは、ツールの社内定着を強力に後押ししてくれます。

弊社では、ツールの使い方だけでなく、実務への応用方法まで踏み込んだ企業向けAI研修も提供しています。単なる機能紹介に留まらない伴走支援が、AI活用の成功には不可欠であると、これまでのコンサルティング経験から確信しています。

全国/オンライン研修も可能なAI研修

【実際の使用感レビュー】AI専門家が検証

公式サイトのスペック表や宣伝文句だけでは、AI議事録ツールの本当の実力を見抜くことはできません。ツールの真価は、実際のビジネスシーンという「不確定要素の多い環境」で、どれだけ安定して性能を発揮できるかにかかっています。

弊社はAI文字起こしツール『Notta』アンバサダーとして生産性を300%向上させた実績や、4,000人以上にAI研修を提供してきた経験に基づき、主要なツールを実務レベルで徹底的に検証しました。なぜなら、マイクの性能や会議室の音響、複数人が同時に話す環境など、理想的とはいえない現場でこそツールの真価が問われるからです。

この章では、リアルな使用感に基づいたレビューをお届けします。小手先のノウハウではなく、皆様が実務に落とし込む際の判断材料となるよう、専門家の視点から忖度なく評価していきます。ツールのポテンシャルを最大限に引き出すためのヒントは、AIを業務に導入する際のポイントでも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

文字起こし精度テスト結果

文字起こし精度は、利用環境と音声認識エンジンに大きく左右されるのが結論です。静かな個室でのWeb会議と、雑音の多いカフェでの対面会議では、同じツールでも結果は全く異なります。

弊社が4,000人以上にAI研修を提供する中で様々な環境でテストした結果、OpenAI社の高精度エンジン「Whisper」を採用するNottaやAutoMemoは、専門用語や早口な会話でも高い認識率を維持しました。一方、スマート書記は話者分離とフィラー(「えー」といった無意味な発言)除去機能が優秀で、編集後の議事録が非常にクリーンです。

Googleドキュメントなどの無料ツールは手軽ですが、長時間の会議や専門性が高い内容では誤認識が増える傾向があります。

操作性・UI/UXの評価

ツールの操作性は、社内への導入定着を左右する極めて重要な要素です。どんなに高機能でも、使い方が複雑では一部の社員しか利用せず、費用対効果は得られません。

実際に複数のツールを試した結果、torunoやYOMELは「ワンクリックで記録開始」できるなど、ITツールに不慣れな方でも直感的に使えるUI/UX(操作感や使い心地)が際立っていました。NottaもWeb版・アプリ版ともにデザインが洗練されており、誰でもすぐに使いこなせるでしょう。

中小企業向けにAIリスキリング研修を行う中で、マニュアルを読まなくても使えるシンプルさが普及の鍵だと実感しています。本格導入の前に、必ず複数のメンバーで無料トライアルを試し、操作性をチェックすることが失敗しないための鉄則です。

サポート品質の比較

法人としてAI議事録ツールを導入する場合、サポート体制の品質はツールの機能と同等に重要です。トラブル発生時の対応速度や、導入支援の手厚さが、ツールの活用度と投資対効果に直結します。

検証した結果、スマート書記やAmiVoice ScribeAssistのような国産の法人向けツールは、電話サポートや専任担当者による導入支援(オンボーディング)が手厚い傾向にあります。Nottaも日本語のチャットサポートが迅速で、安心して利用できる体制が整っていました。

一方で海外製ツールや無料プランでは、サポートがFAQやコミュニティフォーラム中心となり、個別対応には時間がかかる場合があります。導入後のスムーズな運用を考えるなら、サポート体制も料金に含めて検討すべきです。

業界別の導入事例と効果測定

AI議事録ツールは、ただ会議を記録するだけの道具ではありません。業界特有の課題を解決し、生産性を飛躍的に向上させる強力な武器となります。なぜなら、各業界が抱える専門用語の壁や、情報共有のスピード、セキュリティ要件といった固有のニーズに、ツールが的確に応えることができるからです。

弊社が4,000人以上にAI研修を実施してきた経験から、IT、医療、教育、営業といった様々な現場で、AI議事録ツールが劇的な効果を上げている事例を数多く見てきました。例えば、技術レビューの正確性向上や、医療カンファレンスの時間短縮などが挙げられます。

この章では、自社のDX推進や実務でAIを活用し業績成長を実現した知見をもとに、具体的な業界別の活用事例と、その効果測定について解説します。自社に最適なツール活用のヒントがきっと見つかるはずです。

IT・エンジニア業界での活用事例

IT・エンジニア業界では、技術仕様のレビューやバグ報告会議の記録精度向上が、開発の品質とスピードを大きく左右します。専門用語やアルゴリズム、コードに関する議論を手作業で正確に記録するのは非常に困難ですが、AI議事録ツールならこの課題を解決できます。

具体的には、NottaやAmiVoiceのユーザー辞書機能に「Kubernetes」や「API」、「JavaScript」といった技術用語を登録することで、誤認識を大幅に減らせます。さらに、議事録から抽出した決定事項やToDoを、JiraやBacklogといったプロジェクト管理ツールに連携させれば、タスク化の漏れを防ぎ、開発プロセスを円滑に進めることが可能です。

弊社がAI研修でコンサルティングを行う際も、こうした技術的な会話の正確なドキュメント化が、チーム全体の認識齟齬をなくし、手戻りを削減する上で極めて効果的だとお伝えしています。

医療・介護現場での導入効果

医療・介護現場において、AI議事録ツールはスタッフの記録業務の負担を大幅に軽減し、本来のコア業務である患者・利用者ケアに集中できる環境を創出します。特に、専門用語が飛び交うカンファレンスや申し送りの記録は、情報の正確性が極めて重要です。

AmiVoice ScribeAssistの医療用辞書は、疾患名や薬品名を高精度に認識し、カルテ作成の補助や多職種連携カンファレンスの議事録作成を効率化します。また、オフラインで動作するスタンドアローン型のため、患者様の個人情報など機密性の高い情報も安心して扱える点が大きなメリットです。

実際に、アドバンスト・メディア社の公式サイトでは、病院がAmiVoiceを導入し、院内会議の議事録作成時間を約50%削減した事例が紹介されています。(引用元:株式会社アドバンスト・メディア導入事例 ) AIの活用は、医療の質と安全性の向上に直接貢献します。

教育機関での活用方法

教育機関においてAI議事録ツールは、授業のアクセシビリティ向上と教員の事務負担軽減という二つの側面で大きな価値を発揮します。多様な学習ニーズに応え、より質の高い教育環境を実現できるからです。

例えば、NottaやOtter.ai(英語講義の場合)を活用すれば、講義内容をリアルタイムで文字起こしし、スクリーンに字幕として表示できます。これにより、聴覚に障がいを持つ学生への情報保障や、留学生の言語サポートが容易になります。また、文字起こしされたテキストは、学生が後から復習するための強力な学習資料となるでしょう。

教員にとっても、職員会議や保護者面談の議事録作成が自動化されることで、授業準備や研究といった本来の業務により多くの時間を割けるようになります。こうした教育現場での活用は、東京都のような自治体でも導入検討が進むなど、今後ますます広がっていくと考えられます。

営業・商談での成果向上事例

営業・商談の現場では、AI議事録ツールは単なる記録係ではなく、成約率を高めるための戦略的ツールとなり得ます。商談中の会話に集中し、顧客の細かなニーズを正確に把握できるようになるため、より的確な提案が可能になるからです。

弊社はNottaアンバサダーとして、このツールを営業活動に活用し、議事録作成時間を90%以上削減、生産性を300%向上させました。商談後にテキスト化された内容から、AI要約機能を使って決定事項や宿題(ネクストアクション)を抽出し、即座にSFA(営業支援システム)に登録することで、対応のスピードと質が劇的に向上したのです。

また、AutoMemoのような専用ICレコーダーを使えば、オフラインの訪問先でも確実に録音でき、移動中に音声で要点を確認することもできます。営業部門の生産性向上は、賢いAIツールの費用戦略を考えるうえでも重要なテーマです。記録業務から解放され、顧客と向き合う時間を最大化することが、成果向上の最短ルートです。

【導入ガイド】失敗しない選び方と設定方法

最適なAI議事録ツールを選定しても、導入と運用のプロセスでつまずいては意味がありません。ツールの価値を最大限に引き出すためには、戦略的な導入計画と、全社で活用するための明確なルール作りが不可欠です。

弊社が4,000人以上にAI研修を提供し、多くの企業のDX推進を支援してきた経験から断言できるのは、技術の導入と組織への定着は全く別の課題であるということです。どんなに優れたツールも、使う側の準備が整っていなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。

この章では、Nottaアンバサダーとして自社の生産性を300%向上させた実践的な知見に基づき、導入で失敗しないための具体的なステップと注意点を解説します。弊社が提唱するAIをビジネスに導入する際のロードマップと合わせてお読みいただくことで、よりスムーズな導入が実現できるでしょう。

段階的導入のステップ

AI議事録ツールの導入は、全社一斉ではなく「スモールスタート」で始めるのが成功の鉄則です。なぜなら、特定の部署やチームで試験的に導入することで、リスクを最小限に抑えながら自社に最適な運用方法を見つけ出せるからです。

まずは、議事録作成の負担が大きい部署や、ITツールに比較的慣れているチームをパイロットチームとして選定します。そして「議事録作成時間の50%削減」といった具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定し、1ヶ月〜3ヶ月程度の期間で効果を測定します。この試行期間で得られた成功事例や課題を全社に共有し、横展開していくことで、現場の納得感を得ながらスムーズに導入を進められるのです。

弊社が中小企業向けにAIリスキリング研修を行う際も、この段階的なアプローチを強く推奨しています。焦らず着実に進めることが、結果的に定着への一番の近道です。

初期設定の注意点

AI議事録ツールのポテンシャルを最大限に引き出すためには、導入時の初期設定が極めて重要です。特に「ユーザー辞書機能」の活用は、文字起こし精度を劇的に向上させるための必須作業といえます。

自社の製品名やサービス名、業界の専門用語、社員の氏名といった固有名詞を事前に登録しておきましょう。これを怠ると、AIは一般的な単語として認識してしまい、修正作業に多くの時間を費やすことになります。また、ZoomやMicrosoft TeamsといったWeb会議ツールとの連携設定や、通知設定の最適化も忘れずに行い、シームレスな利用環境を整えることが大切です。

運用ルールの策定ポイント

ツールを導入する際は、必ず明確な運用ルールを策定し、全社で共有することが不可欠です。ルールがないままでは、セキュリティインシデントのリスクを高めたり、無法地帯となって逆に混乱を招いたりする可能性があります。

最低限定めるべきルールとして、「議事録データの保存期間」「アクセス権限と共有範囲」「個人情報や機密情報の取り扱い」の3点が挙げられます。例えば、「議事録データはプロジェクト終了後1ヶ月で削除する」「共有はプロジェクトメンバーに限定し、URLにはパスワードを設定する」といった具体的なガイドラインを設けます。

弊社がチャットボット導入支援やAI活用研修で重視するのも、こうしたガバナンスの視点です。自由な活用を促しつつも、守るべき一線を明確にすることが、安全で効果的なツール活用の基盤となります。

トラブル時の対処法

AI議事録ツールでよくあるトラブルは、「音声がうまく認識されない」「話者が正しく分離されない」といったものです。これらの問題の多くは、ツールの不具合ではなく、利用環境に起因します。

音声認識の精度が低い場合、まずはマイクの性能を確認しましょう。PC内蔵マイクではなく、指向性の高い外付けマイクを使用するだけで、精度は大幅に改善されます。また、発言者がマイクから離れすぎていたり、複数人が同時に話したりすることも精度低下の原因です。会議の冒頭で「1人ずつ、マイクに近づいて話す」といった簡単なルールを共有するだけでも効果があります。

トラブルが解決しない場合は、ツールのFAQやヘルプページを確認し、それでもだめならサポート窓口に問い合わせましょう。社内に担当者を決めておくなど、問題解決のフローを事前に整備しておくことも重要です。

【最新トレンド】AI議事録ツールの未来

AI議事録ツールは現在、文字起こしと要約という段階から、次の新たなフェーズへと進化の真っ只中にあります。結論から言うと、今後は単なる「記録ツール」から、会議の質そのものを向上させる「インテリジェント・アシスタント」へと役割を変えていくでしょう。

その背景には、GPT-4oに代表される大規模言語モデル(LLM)の驚異的な進化と、音声やテキスト、画像を統合的に扱うマルチモーダルAI技術の発展があります。これにより、これまで不可能だった高度な分析や支援が可能になるのです。

弊社が4,000人以上にAI研修を提供する中で、この分野の技術進化のスピードを肌で感じています。この章では、AIの専門家として、そしてNottaアンバサダーとしての知見を基に、AI議事録ツールの少し先の未来を予測します。

2025年注目の新機能

2025年後半に向けて、AI議事録ツールには「AIファシリテーター機能」と「リアルタイム感情分析」という二つの新機能が実装され、注目を集めると予測しています。これらは、会議の生産性を本質的に向上させるための重要な機能となるでしょう。

AIファシリテーターは、会議中に発言時間の偏りを可視化したり、議論がアジェンダから脱線した際にアラートを出したりする機能です。これにより、会議の進行を客観的に支援し、より結論の出やすい議論を促します。また、感情分析機能は、声のトーンや言葉選びから参加者のポジティブ・ネガティブな感情を分析し、合意形成が難しいポイントを特定するのに役立ちます。

弊社がDXコンサルティングを行う現場でも、こうした「会議の質」そのものを改善したいというニーズは非常に高く、これらの機能がその解決策となる可能性を秘めています。

今後期待される技術革新

今後、AI議事録ツールに期待される最も大きな技術革新は、「マルチモーダルAIの統合」と「組織ナレッジとの連携」です。これによりツールは会議の文脈をより深く、多角的に理解できるようになります。

マルチモーダルAIが統合されれば、音声だけでなくWeb会議の共有画面に映る資料やホワイトボードに書かれた図、さらには参加者の表情までをAIが統合的に解析します。そして、「〇〇さんが提示したグラフについて、△△さんは懸念を示していた」といった、より高度で人間的な議事録を自動生成できるようになるでしょう。

さらに、議事録の内容がSlackの会話や過去の設計書など、社内のナレッジベースと自動で連携すれば、関連情報を探す手間も省けます。こうした高度なAI活用を学ぶには体系的な知識が不可欠です。

市場動向と価格変化予測

AI議事録ツールの市場は、今後ますます競争が激化し、結果として「高機能化」と「低価格化」が同時に進行すると予測されます。なぜなら、OpenAIやGoogleなどが提供する高性能なAI基盤(API)を、多くの企業が安価に利用できるようになったからです。

これにより、新規参入のハードルが下がり、多様なツールが登場します。結果として、基本機能の価格は下落し、無料プランで利用できる範囲も拡大していくでしょう。一方で、高度なセキュリティ要件や業界特有のカスタマイズに対応したエンタープライズ向けプランは、その付加価値に応じて高価格帯を維持し、市場の二極化が進むと考えられます。

中小企業にとっては、これは大きなチャンスです。コストを抑えてAIを導入する賢い方法AI導入に利用できる補助金制度をうまく活用し、自社の生産性向上につなげていきましょう。

AI議事録自動作成ツールに関するよくある質問

AI議事録作成ツールとは何ですか?基本的な機能を教えてください。

過去のセミナーや研修の経験からAI議事録作成ツールに関する質問でよくある内容をまとめました。

たくさんの企業が悩まれている内容なので、ぜひ参考にしてください。

AI議事録作成ツールとは何ですか?基本的な機能を教えてください。

AI議事録作成ツールとは、AI(人工知能)を活用して会議やインタビューの音声を自動でテキスト化し、議事録作成を効率化するツールのことです。これまで時間のかかっていた文字起こし作業をAIに任せることで、業務負担を大幅に軽くできるのが最大のメリットといえます。

主な機能には、マイクや音声ファイルからリアルタイムで文字起こしする機能や、複数の発言者を識別する「話者分離(ダイアライゼーション)」機能があります。そのほか、テキストと音声を連携させるタイムスタンプ機能や、文字起こし結果の要約を自動でつくる機能などを搭載したツールも増加。私たちはAI活用研修を通じて、これらの機能を実務に落とし込む方法をお伝えし、企業の生産性向上を支援しています。

AIによる文字起こしの精度はどのくらいですか?

AIによる文字起こしの精度は非常に高くなっていますが、100%完璧ではありません。ツールの性能や録音環境によって精度は大きく変わります。

その理由は、AIが音声を認識する仕組みにあります。背景の雑音がなく、マイクがクリアに音声を拾える環境であれば、多くのツールが95%以上の高い精度を発揮。しかし、専門用語が多い会話や方言、複数人が同時に話すような状況では、どうしても認識ミスが起こりやすくなるのが現状です。

AI文字起こしツール『Notta』アンバサダーとしての経験上、精度を過信せず「AIは優秀なアシスタント」と考えることが大切です。AIが作成した下書きを人間が修正・清書すれば、手作業でゼロから作成するより3倍以上も速く、正確な議事録を完成させられます。

無料で使えるおすすめのAI文字起こしツールはありますか?

はい、無料で利用できるAI文字起こしツールはいくつかあり、ちょっとした音声メモや短い会議の文字起こしであれば、無料ツールでも十分に役立ちます。

たとえば、Googleドキュメントの「音声入力」機能は、マイクに向かって話した内容を手軽にテキスト化できます。また、AI文字起こしツールの多くは無料プランを提供しており、月に60分までなど時間制限付きで試せる点も魅力です。

ただし、無料プランの場合は、話者の分離ができなかったり、長時間の録音に対応していなかったりと機能が制限されることがほとんど。まずは無料プランで使い勝手を試し、ご自身の業務に必要な機能が足りないと感じたら、有料プランへの切り替えを検討するのがおすすめです。

有料ツールと無料ツールの違いは何ですか?選ぶときのポイントは?

有料ツールと無料ツールの最も大きな違いは、「機能の豊富さ」「利用可能時間」「セキュリティ」の3点。ビジネスでの本格的な利用を考えるなら、有料ツールがおすすめです。

有料ツールには、無料ツールにはない高度な機能がそろっています。たとえば、発言者を自動で識別する機能や、業界の専門用語を登録できるカスタム辞書、ZoomなどWeb会議ツールとの連携機能が代表的です。また、利用時間やファイル容量の制限も大幅に緩和されます。

AI研修の専門家としてお伝えしたい選び方のポイントは、「利用シーンを明確にすること」です。弊社では、お客様の状況に合わせた最適なツールの選定から活用方法まで、DXコンサルティングでサポートしています。

AI文字起こしの精度を上げるコツはありますか?

AI文字起こしの精度を最大限に引き出すには、AIが認識しやすいクリアな音声を録音することが最も重要といえます。AIを「耳の良い新人」だと考えて、聞き取りやすい環境を整えてあげましょう。

具体的なコツは以下の3つです。

  1. 専用マイクを使う:PCの内蔵マイクより、口元に近い指向性マイク(特定方向の音を拾いやすいマイク)を使うと、雑音を抑えられます。
  2. 静かな場所で録音する:周囲の話し声や物音が入らない、静かな会議室などを選びましょう。
  3. はっきりと話す:早口や小声は避け、一人ひとりが順番に、明瞭な発音を心がけるだけで精度は格段に向上します。

さらに、Nottaのような高機能ツールでは、事前に話者の名前と音声を登録しておくことで、AIが誰の発言かをより正確に識別できるようになります。こうした小さな工夫で、手直しの手間を大幅に減らせます。

AIで文字起こしをする際のデメリットや注意点は何ですか?

AI文字起こしは非常に便利ですが、デメリットや注意点も理解したうえで活用することが大切です。特に注意したいのが、「情報漏えいのリスク」と「精度の過信」の2点といえるでしょう。

多くのAI文字起こしツールは、音声データをクラウド上のサーバーに送信して処理します。そのため、企業の機密情報や個人情報を含む会議で利用する際は、そのツールのセキュリティポリシーを必ず確認しなくてはなりません。

もう1つの注意点は、AIの文字起こし結果を鵜呑みにしないこと。前述のとおり精度は100%ではなく、同音異義語の誤変換や固有名詞の間違いは起こりえます。AIが作成したテキストはあくまで「下書き」と捉え、必ず人間が内容を確認・修正するフローを徹底することが、トラブルを防ぐうえで不可欠です。

文字起こしした後の要約や清書もAIでできますか?

はい、文字起こし後の要約や清書もAIで効率化できます。近年のAI議事録ツールは、ChatGPTに代表される生成AIを搭載するものが増え、長文のテキストから要点や決定事項を自動で抽出する「AI要約機能」が注目されています。

たとえば、AI文字起こしツール『Notta』には、文字起こし結果を数秒で要約する機能が標準で搭載されており、会議の全体像をすばやく把握することが可能です。

また、文字起こししたテキストをコピーし、ChatGPTに「この議事録案をですます調で、誤字脱字を修正して清書してください」のように指示(プロンプト)を与えることで、文章の体裁も整えられます。弊社では、こうした生成AIを実務で使いこなすためのAIリスキリング研修を提供し、生産性を300%向上させるノウハウをお伝えしています。

AI議事録ツールを導入する際のセキュリティは大丈夫ですか?

企業の機密情報を扱う以上、AI議事録ツールのセキュリティは最も重要な選定基準の一つといえるでしょう。ツールを導入する前には、必ず公式サイトなどでセキュリティ対策を確認してください。

チェックすべきポイントは以下のとおりです。

  • 通信の暗号化:データ送受信時にSSL/TLSなどの暗号化技術が使われているか。
  • 国際認証の取得:情報セキュリティに関する国際規格「ISO 27001」や、米国公認会計士協会が定めた「SOC2」などを取得しているか。
  • データ保管場所:データが国内のサーバーで管理されているか。

総務省も「テレワークセキュリティガイドライン」の中で、クラウドサービス利用時のリスク管理の重要性を指摘しています。信頼できるツールを選び、社内で利用ルールを定めて運用することが、安全なAI活用の第一歩です。
参照:総務省「テレワークセキュリティガイドライン」

まとめ:AI議事録を使いこなし、生産性を飛躍させる次の一歩へ

AI議事録ツールは、正しく活用すれば議事録作成にかかる時間を大幅に削減し、業務を劇的に効率化できる強力な味方です。しかし、ただツールを導入するだけでは、その真価を十分に発揮させることは難しいでしょう。精度の高い録音環境の整備や、目的に合わせたツールの選定、そして何よりセキュリティへの配慮が不可欠だからです。

AIを「賢いアシスタント」として使いこなすには、専門的な知識と実務に落とし込むためのノウハウが求められます。文字起こしの後工程まで含めた業務フロー全体を設計することで、初めて生産性の飛躍的な向上が実現します。「自社に最適なツールや活用法が知りたい」「AIを導入してコア業務に集中したい」と感じていませんか。

弊社はこれまで4,000人以上へのAI研修を行い、企業のDX推進を支援してきたAIの専門家集団です。AI文字起こしツール『Notta』アンバサダーとしての知見も活かし、貴社の課題に合わせた最適なAI活用法をご提案します。小手先のノウハウではなく、生産性を300%向上させるための本質的なAIリスキリング研修に興味のある方は、ぜひ下記より資料をお受け取りください。

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