株式会社メイカヒット(以下、当社)は、2026年8月4日、サンショウ株式会社様が開催された全社研修において、全社員を対象としたAI研修の講師を務めましたのでご報告いたします。
サンショウ株式会社様は、1986年の創立以来、卒園・卒業アルバムの企画から撮影、デザイン、制作、販売までを手がけてこられた学校専門のアルバム制作会社です。福岡市の本社に加え、仙台から山口まで全国15カ所に営業所を構えています。今回の全社研修では、その全国の営業所から社員の皆さまが名古屋に集まる、年に一度の場でした。
開会の挨拶で語られたのは、かつて業界の誰よりも早くデジタルカメラを導入したときの話でした。当時は現場にも不安があった。それがいまでは当たり前になっている。AIも同じ波だ、と。生成AIを業務に取り入れる取り組みはこれからという段階でしたが、新しい道具を先に入れて業界をリードしてきた会社です。研修は、その延長線上にAIを置くところから始まりました。
「効率化の道具」ではなく、「記憶力のいい側近」として

当社が担当したのは、午前の講義2コマです。生成AIが確率で次の言葉を予測しているという仕組みから始め、指示の出し方、他業界での活用事例、リスク、そして社内で進めていく方法までをお話ししました。
お伝えするうえで軸にしたのは、AIを効率化の道具として紹介しないことです。道具として紹介すると、いまのやり方を少し効率化するだけの話で終わってしまいます。そうではなく、記憶力がずば抜けてよく、仕事の速い側近が一人増えると考えてください、とお伝えしました。
この捉え方には続きがあります。成果は「いまの仕事のスキル」と「AIを使うスキル」の掛け算で決まる、という話です。つまり、経験を積んだ方ほど伸び幅が大きい。AIは若い人のものだと感じていた方に、いちばん受け取ってほしい部分でした。
そのうえで、話をアルバム制作の現場に引き寄せました。目つぶりやブレ、露出の失敗を先に外す写真の一次選別。学校から届く大量の写真データの受け取りと仕分け。学校ごとの情報をためておき、撮影の依頼書やご連絡のたたき台に使うこと。すでに同業の現場で動きはじめている領域です。
生徒の写真を預かる会社だから、リスクに時間を割いた
研修でいちばん時間を取ったのは、リスクの話です。
卒業アルバムの制作会社が日々扱っているのは、生徒一人ひとりの顔写真と名簿です。顔の特徴を数値にしたデータは、それ自体が個人情報にあたります。学校からお預かりしている以上、扱いを誤ったときに損なわれるのは自社の信用だけではありません。

そこで、ハルシネーション・情報漏洩・著作権という3つのリスクを整理したうえで、入力してよい情報の線引きを具体的にお伝えしました。入れてよいのは自社のホームページに載せられる範囲まで。個人向けのプランは初期設定のままだと入力内容が学習に使われるため、設定画面で学習をオフにすること。業務で使うなら法人向けのプランを選ぶこと。主要な4つのツールについては、設定画面のどこを開くのかまで画面で確認しました。
サンショウ様が掲げていらっしゃるのは「思い出をカタチに。」という言葉です。思い出をカタチにする会社だからこそ、それを守る側の知識もあわせて持っていただきたい。リスクの時間は、脅かすためではなく、安心して踏み出していただくために取りました。
研修のあとに届いた、74名の回答
研修後、サンショウ様が社内でアンケートを実施され、結果を成果報告書としてまとめて共有してくださいました。回答は74名です。
- 今後AIを活用していきたい 97.3%(5点満点で平均4.81)
- 研修の内容が有用だった 95.9%
- 翌日から実践したい 87.8%
数字以上に受け取るものがあったのは、自由記述の欄でした。「もう一人の自分」「側近」「印象が180度変わった」。講義でお伝えした側近という言葉が、受講された方ご自身の言葉として返ってきていました。
研修は、その日の満足度で終わらせては意味がありません。翌日の仕事が少しでも変わったかどうかがすべてです。87.8%の方が翌日から実践したいと答えてくださったことを、いちばん嬉しく思っております。
AI研修・AI導入支援のご相談を承っております
当社は、企業・自治体・医療機関・教育機関等にもAI研修を行ってまいりました。
「全社で導入したいが、どこから手をつければいいのかわからない」
「お客様の個人情報を扱うので、現場に使わせる判断ができない」
「研修は実施したが、その後の業務が変わっていない」
こうしたご相談を、多くの企業様からいただきます。
私たちが大切にしているのは、機能の紹介で終わらせないことです。その会社が毎日どんな作業に時間を使っているのかを先に伺い、明日どこで使えるのかまで具体的にお伝えします。そのうえで、入れてよい情報の線引きを社内で共有できる状態にする。この順番を踏まないと、AIは一部の人の便利な道具のまま終わってしまいます。
AI研修の実施、社内でのAI活用ルールづくり、業務の自動化をご検討の企業様・自治体様・団体様は、ぜひ一度ご相談ください。全国どこへでも伺います。
事業者に利益を、消費者に笑顔を。今後も当社は、現場の方がご自身で判断して使える状態づくりを支えてまいります。


