双葉電子工業株式会社は1948年に創業以来、日本を代表するエレクトロニクス企業として成長を続けてきました。
産業用ラジコンや有機ELディスプレイなどの革新的な製品を開発し、企業理念に基づいた社会貢献活動や環境保護に力を入れています。
持続可能な社会を目指す姿勢は未来を見据えた技術開発と環境保護への取り組みにも現れているのです。
本記事では、そんな双葉電子工業株式会社の事業内容や研究体制、環境・社会への取り組みについてご紹介します。
双葉電子工業株式会社の企業情報

引用元:双葉電子工業株式会社
商号 | 双葉電子工業株式会社(FUTABA CORPORATION) |
設立 | 1948年(昭和23年)2月3日 |
資本金 | 225億5千8百万円 |
上場市場 | 東京証券取引所 プライム市場 |
事業内容 | 各種電子部品・電子機器・生産器材の設計、開発、製造および販売 |
代表的な製品 | 有機ELディスプレイ、タッチセンサー、複合モジュール、産業用ラジコン機器、ホビー用ラジコン機器、プレート製品、金型用器材、成形・生産合理化機器等 |
売上高 | 【連結】 563億6千万円(2024年3月期実績) |
従業員数 | 【連結】 2,997名(2024年3月31日現在) 【単独】 718名(2024年3月31日現在) |
企業理念と行動規範
双葉電子工業株式会社の企業理念は『工業社会の一員として基礎機材を供給し、産業界の発展に貢献すること』です。
双葉電子工業株式会社を創業した衛藤五郎氏の「企業は、社会にとって役に立つ存在でなければならない」という信念をもとにして、企業理念ができたようです。
企業ビジョンとしては『Futabaテクノロジーを進化させ、世界で躍進するリーディングカンパニーを目指すこと』を掲げています。
企業理念や企業ビジョンを達成するために、双葉電子工業株式会社は以下の行動規範を掲げています。
我々は、愚直なまでに本質を追求しお互いの喜びと感動を分かち合いながら、自由で豊かな発想のできる企業風土を構築するため、以下を実践します。
- スピードと意欲を持って挑戦します
- 自らを高め、夢に向かって努力します
- 真心と思いやりを持ち、人と人とのつながりを大切にします
- 遵法精神と高い倫理観に基づき行動します
- 自然を愛し、環境負荷の低減を通じて、地球の未来を守ります
創業者の衛藤氏は「この企業理念を実践するためには常に物事の本質を見抜く努力が必要である」と考え、この力を「本質之直視」と表しました。
現在でも創業者の想いを受け継ぎ、双葉電子工業株式会社の哲学として「本質之直視」は社内で浸透しています。
社会・環境への取り組み
双葉電子工業株式会社は環境への取り組みの基本理念として『当社は、自然の営みを尊重し、次世代へ「負の遺産」を残さないよう、環境負荷の低減に取り組み、持続可能な社会の実現を目指すこと』を掲げています。
具体的にはグループ全体のCO2排出量の削減を行っており、2023年度は2013年度と比べると半分以下の排出量まで抑えられました。
2030年度に2013年度のCO2排出量の75%以上を削減する目標を掲げ、現在も邁進しています。
また、地方自治体や学校と共同し、生物多様性の保全に貢献しています。
工場の湿地帯の絶滅危惧種や希少種の保護活動に取り組んでいるようです。
双葉電子工業株式会社はこれからも継続的に地域貢献や環境保護活動を行っていくでしょう。
双葉電子工業株式会社の技術と研究体制

引用元:双葉電子工業株式会社
双葉電子工業株式会社の事業は、電子部品や電子機器、生産機材の設計から製造・販売です。
「多種多様な電子部品や電子機器」と「常にお客様のニーズを汲み取り、独自性のある視点で製造する製品」を双葉電子工業株式会社が作り続けられる理由を解説します。
開発している多種多様な製品
双葉電子工業株式会社は具体的に下記の製品を開発しています。
- 産業用ラジコン機器
- 複合モジュール
- 産業用ドローン・産業用通信機
- 産業用サーボ
- ホビー用ラジコン機器
- 有機ELディスプレイ(OLED)
- タッチセンサー(TS)
特にフィルム有機ELディスプレイは高い評価を受けており、日刊工業新聞が主催した「第58回十大新製品賞 モノづくり賞」で受賞するほどです。
タッチセンサー技術も一般家電の操作パネルとして利用されており、私たちの生活を支えているのが分かるでしょう。
独自性を生み出す研究体制
双葉電子工業株式会社は創業時より未来を見据え、独自の視点で研究・開発に取り組んできました。
双葉電子工業株式会社の研究体制は持続的成長と企業価値の向上を目指し、常に活性化を図っています。
次世代製品の要素技術や先端技術の開発に力を入れるため、コア技術開発センターを設置し、これまで以上に研究開発活動に力を入れています。
自社の技術力向上はもちろん、大学や外部機関とアライアンス体制を整えることで、共同研究にも積極的に取り組めるようにしているのです。
双葉電子工業株式会社の沿革

■ラジオ受信用真空管の製造・販売を目的として、双葉電子工業株式会社を設立(長生郡茂原町)
■ 電子管工場を設置(長生郡八積村)
■ 東京支店を設置し、真空管の販売を開始(東京・神田花田町)
■ 東京証券取引所市場第二部に新規上場
■ 兵庫県明石市に明石精機工場を設置
■ 長生工場群に長生精機工場を設置
■ 東京証券取引所市場第一部に指定替え
■創立50周年を迎え、記念式典を挙行
■モールドマーシャリングシステムが「第43回十大新製品賞」(日刊工業新聞社)を当社製品として初受賞
■ 無線機器部門ISO9001の認証を取得
■ 長生精機第二工場および睦沢工場 ISO9001の認証を取得
■ 環境報告書を公開
■ 双葉電子科技開発(北京)有限公司(中国)を合弁設立(ラジコン機器の販売)
■ フィルム有機ELディスプレイが「第58回十大新製品賞 モノづくり賞」(日刊工業新聞社)を受賞
■ Futabaドローンスクールを長生工場内に開校
■東京証券取引所プライム市場に移行
双葉電子工業株式会社で一緒に働こう!

引用元:双葉電子工業株式会社採用サイト
双葉電子工業株式会社で働きたいと思った人に向けて、働く際に気になるポイントである「実際に働いている人の声」「研修制度」「福利厚生」「募集要項」についてまとめました。
社員インタビュー
2人の社員インタビューを公開します。働いている人の生の声を聞き、あなたが働いている姿を想像してください。
H.Eさん(2013年入社)
商品開発/エレクトロニックコンポーネンツ事業センターで働く2013年入社のH.Eさん。有機ELの品質向上や製造コスト削減を目指し、日々、新たな材料や構造を研究しています。
彼が双葉電子工業株式会社に入社を決めた理由は「会社が社員を使うのではなく、社員の一人ひとりが会社を上手く活用し、それぞれの能力を向上させてほしい」という双葉電子工業株式会社のメッセージに心をうたれたからだそうです。
仕事をしていて大きなやりがいを感じる時は、自分が開発に関わった製品が無事に発売され、たくさんの人々に受け入れられているのを見た時です。
社宅制度や独身寮が充実している点が双葉電子工業株式会社の魅力だと思っています。
独身寮や社宅制度が充実しており、経済的に助けられている社員が多い印象です。
間違いを恐れず挑戦し、部署全体に良い刺激を与えてくれる仲間と一緒に働きたいとH.Eさんは思っているそうなので、挑戦心のある方にはぜひ、双葉電子工業株式会社を目指していただきたいです!
Y.Yさん(2019年入社)
営業/エレクトロニックコンポーネンツ事業センターで働く2019年入社のY.Yさん。
海外営業がメインの業務であり、売上アップのための施策を上司と共に考え、マニュアルやトークスクリプトといった様々なかたちで営業しています。
選考に参加した際に社員の皆さんの優しさや親切さに感動し、双葉電子工業株式会社への入社を決意したそうです。
入社して間もないころに大手メーカーの提案を任され、プレゼンまで先輩とともに試行錯誤したのはいい思い出だと話しています。
営業を志す学生に向けて、「その胸に抱いている理想という名の「初心」を、いつまでも忘れないでほしい」と伝えたいそうです。
研修制度と福利厚生
双葉電子工業株式会社では、多くの研修制度が取り入れられています。
具体的に取り入れられている研修制度は以下の通りです。
- 若手研修:新入社員研修、1~3年目フォローアップ研修など
- ビジネススキル研修:財務研修、PDCA研修、語学研修など
- マネジメント研修:OJTリーダー研修、マネジメント研修など
- 自己啓発・資格取得支援制度:IT、マーケティングなどの専門分野の知識が学べる研修制度も約160コース準備
会社がこれほど多くの研修を準備して、サポートしてくれるのはとても魅力的でしょう。
福利厚生制度も充実しています。
- 企業年金制度
- 財形積立預金
- 社員持株会
- 退職金
- 慶弔・見舞金制度
- 双葉会
- 独身寮
特に独身寮はとても便利です。本社までは徒歩で15分、長生工場まで徒歩5分の場所にあり、部屋には冷暖房がついています。
快適に住めて家賃は月6,000円。食事も1食当たり、朝食が170円、夕食が370円と激安です。
独身寮に入れば、経済的負担を軽減できるので、双葉電子工業株式会社が貯蓄をしやすい環境であることは間違いないでしょう。
募集要項
募集職種 | 技術職 研究開発、生産技術 事務職 - 詳細は職種一覧をご覧ください。 |
募集学科 | 技術職 理系学部全般 事務職 専攻不問 |
募集人員 | 2025年度予定 15~20名程度 |
採用実績 | 2024年度 入社 理系4名、文系4名 2023年度 入社 理系5名、文系7名 2022年度 入社 理系7名、文系7名 |
応募資格 | 2025年3月に高専・大学・大学院卒業見込みの方 |
選考方法 | 書類選考(学力・適性検査含む) 人事面接(人事部門の担当者による面接) 専門面接(職種ごとの責任者による面接) |
待遇 | 初任給(2024年入社実績) 博士了 305,500円/修士了 265,000円/学士了 241,000円/高専卒 210,000円 諸手当 通勤手当、残業手当、家族手当、インセンティブ(発明考案表彰制度、業務改革賞 等) 昇給/賞与 昇給年1回/賞与年2回(6月、12月) |
勤務条件 | 【勤務地】 (本社) ・千葉県茂原市 (生産拠点) ・千葉県(長生郡)、茨城県北茨城市 (営業所) ・仙台・東京・浜松・名古屋・大阪・広島・北九州 (海外) アメリカ・ドイツ・シンガポール・タイ・ベトナム・台湾・香港・中国(上海、恵州、昆山など)、韓国 【勤務時間】 (標準) 8:30~17:15(休憩1時間あり) (営業) 9:00~17:45(休憩1時間あり) フレックスタイム制あり(コアタイム無し) |
休日 | 完全週休2日制(土・日) 祝日、GW、夏期・年末年始・有給(初年度15日、2年目以降20日、最高40日)、慶弔・特別休暇 ※年間休日125日(2024年度実績) |
\世界と日本を結ぶ架け橋となる!/
まとめ
双葉電子工業株式会社は創業以来、産業用電子部品や有機ELディスプレイなどの製品を通じ、社会や産業界の発展に貢献してきました。
企業理念に基づき、環境保護や地域社会への貢献を積極的に推進し、持続可能な未来を目指しています。特にCO2排出量の削減や絶滅危惧種の保護活動など、具体的な取り組みが多方面で評価されているのです。
また、独自の研究体制と優れた技術力により、時代のニーズを先取りする製品開発を行い続けています。
これからも双葉電子工業株式会社は社員と共に成長し、社会から信頼される企業として地域と世界に貢献し続けることでしょう。